はじめに
前回の記事では、親の給料を子どもに開示することの大切さについて書きました。
数字を見せることで「お金はどこから来て、どう使われているのか」がぐっと実感しやすくなります。
今回はその続きとして、「給料が違うと生活がどう変わるのか」を子どもに伝える工夫をご紹介します。
時給1000円と5000円の違いをイメージする
ある日、子どもにこんな話をしてみました。
・時給1000円で働いたとすると、家族3人でサイゼリヤに行くには2時間半働かないといけない。
・でも、時給5000円の仕事だったら、たった1時間働くだけで2回も行ける。
・さらに残りの1.5時間で7500円もらえるから、そのお金で漫画15冊(1冊500円)買える。
子どもは目を丸くして「えー!そんなに違うの!?」とびっくり。
数字で具体的に見せると、ぐっと実感が湧くようです。
どっちの生活を選びたい?
ここで問いかけます。
「自分だったら、どっちの生活がいいと思う?」
・時間をたくさん働いて、必要な分をやっと手に入れる生活
・少ない時間で同じことができて、残りの時間を自由に使える生活
大事なのは、「時間とお金には関係がある」と気づくことです。
大切なのは時間の使い方
給料が高ければお金は増えます。
でも実はそれ以上に大きいのが、自由に使える時間が増えること。
・家族で遊びに行ける時間
・ゆっくり休める時間
・勉強や趣味にあてられる時間
「お金が増えると、時間の選び方も広がるんだよ」と伝えると、子どもは「時間の価値」にも目を向けられます。
仕事の価値はお金だけじゃない
ここで絶対に忘れてはいけないのが、給料の高い・低いで仕事の価値が決まるわけではないということを併せて伝えること。
・時給1000円の仕事も、誰かの役に立つから存在している。
・時給5000円の仕事も、社会の中で必要だからある。
どちらも社会を支える大切な役割です。
子どもには「お金の額だけでなく、どんな仕事が社会を動かしているか」も考えてもらえるようにしています。
親子で話してみたい質問
・「もし1時間で5000円もらえるなら、残った時間で何をしたい?」
・「本当にお金がたくさんある生活だけが幸せなのかな?」
・「社会に必要な仕事って、どんなものがあると思う?」
こうした問いかけをきっかけに、親子の会話がどんどん広がります。
もし子どもとどういう話をしたらいいかわからなくなったら、一緒に本を読んでみるのはいかがでしょうか。
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まとめ
・給料の違いは「お金の量」だけでなく「時間の使い方」にも大きく影響する。
・どんな仕事も社会に必要で、大切な役割がある。
・子どもには「お金を稼ぐこと」と「時間をどう使うか」の両方を考えてほしい。
今回の記事は、前回の「親の給料を子どもに明かす」実践ともつながっています。
ぜひ合わせて読んでいただき、親子で「お金と時間」について話し合うきっかけにしてくださいね。
親も一緒に学べる本の紹介:子どもと話していると、意外と大人も知らなかったり理解が曖昧だったことに気づきます。
この本は、経済の基本をわかりやすく、しかも親子で一緒に楽しみながら学べる内容です。
「子どもに金融リテラシーを教えたいけど、まず親が学び直したい」という方にぴったりです。
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📚 親子で伸ばす!金融リテラシー シリーズ
- 第1弾:子どもの無駄遣いをどう防ぐ?親子で学ぶお金の基礎
- 第2弾:家庭の資産を子どもに公開!お金の透明性で育つ力
- 第3弾:子どもに伝える給料の違い|時給1000円と5000円で生活はどう変わる?(この記事)

大丈夫。
いつも頑張っているあなた。
肩の力を抜いて、一緒に前を向いて歩んでいきましょう。
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