子どもが不登校やチックの症状を見せたとき、「児童精神科に行った方がいいのかな?」と思う方は多いと思います。初めての受診はとても不安ですよね。「何を聞かれるの?」「子供が行くのを嫌がったら?」と細かいことまで気になってしまいます。私も最初は眠れないほど不安でした。
※以下は、我が家が実際に受診した病院の場合の体験談です。すべての児童精神科に当てはまるわけではありませんのでご参考程度にお読みください。
初めて児童精神科に行こうと思ったきっかけ
小2から不登校が始まった
うちの子は小学2年生の二学期から学校に行けない日が増えました。年明けの三学期はほぼ毎日通えたのですが、3年生の5月ごろからまた行かない日が続いています。
チックのような咳払いが気になった
不登校が再開した3年生の5月ごろから、咳払いを繰り返すチックの症状が見られるようになりました。最初は痰が絡んでいるのかな?と思い耳鼻科を受診しましたが改善が見られず、チックを疑うようになりました。
児童精神科はどうやって探した?
心療内科の先生に紹介してもらった
私は自分自身が普段通っている心療内科の先生に相談し、紹介してもらいました。
検索すると本当にたくさんの医療機関があってどう選んだらいいかわからなくなってしまいます。自分の受診であれば、とりあえず行ってみてダメだったら別のところに行くというトライアンドエラーが比較的容易ですが、子供と一緒の場合はそもそも初回で嫌な思いをすれば二回目に一緒に行ってくれない可能性もあるので慎重に選びたいところです。
初めて行く場合、信頼できる医療機関からの紹介は安心感がありました。かかりつけの小児科があればそこで聞いてみるのもいいかもしれません。
予約の仕組み
我が家が受診した病院は毎月1日に翌月分の予約が可能でした。
受付開始後すぐに埋まってしまうと予想していたので、あらかじめ開始時間にアラームをセットしておき、すぐにオンライン予約フォームから申し込みました。
その後、病院からの電話で予約日時の確定と諸事項説明がありました。
児童精神科の初診レポート
問診票の記入
病院のウェブサイトから問診票と成長の記録用紙をダウンロードし、受診前に問診票を書きます。
妊娠中からの成長記録、今困っていること、普段の過ごし方などを詳細に書きました。
いつお座りができたか、二語文を話し出したかなど、覚えていないことが多くあり、母子手帳や育児の記録、保育園・幼稚園の記録が役立ちました。
現地で書く場合はそれら記録を持参することと、受診に至るまでの経緯を簡単にまとめておくと安心です。
診察の流れ(親子一緒→別々に)
診察は二段階で行われました。前半は医師と心理士さんのいる部屋で親子一緒に診察し、後半は親が医師と、子どもが心理士さんと、というように別々に診察を受けました。
前半は医師から子供への質問が大半でした。例えば、
- 今日はお母さんにどんな説明を受けて来たの?
- 普段家で何をして過ごしている?
- 学校に行きたい気持ちはある?
などです。
後半の私と医師の一対一の診察は、問診票や成長の記録の内容を深堀りする質問でした。例えば、
- 健診や学校で受診を勧められたことはあるか
- 学校とはどのようにコミュニケーションをとっているか
- 姉の不登校の様子
などです。
子どもの方は、心理士さんと絵を描きながらお話をしたようです。
時間の目安は各15分程度でした。
先生からの説明
診察後、先生から現状の説明と今後の方針説明があり、定期的な受診を勧められました。
私はとにかく、「子どもが今の状況に苦しんでいるのではないか、早急な対応が必要なのではないか」という点が気になっていたので質問しましたが、丁寧に回答してくださり、初診でも安心感がありました。
診察後にかかった費用
予約料
初診予約には8,000円(税込)の予約料が必要でした。再診時は不要です。
診察料
診察は保険適用で、私の住んでいる自治体では医療証の利用で自己負担がありません。
何らかの事情で親だけでの受診となった場合は自由診療となるそうです。当日になって子供が「やっぱり行きたくない」となるケースも考えられるので、キャンセル規定も予約前に確認しておいたほうがいいかもしれません。
実際に行ってみて感じたこと
行く前と行った後の気持ちの変化
私は人とのコミュニケーションが得意ではないため受診前から頭痛がするほと緊張していました。
初診を乗り越えたことで、今後何か困ったときに相談できる相手ができたという安心感もあります。
何より、気になっていた緊急対応の必要性が無いということがわかり、今のままでいいと再認識できたことが一番の収穫でした。
子どもの様子と反応
受診には消極的でした。ただ絶対に嫌という様子でもなかったため、「お話しするだけだよ」と概要だけを説明して何とか連れ出すことに成功しました。
子どももリラックスして話すことができたようです。
まとめ|児童精神科は「親子の安心のための場所」
初めての受診は不安が大きいですが、実際には安心できる体験でした。迷っている親御さんも、まずは一度相談してみることで、親子ともにホッとできる時間が持てると思います。
子供が不登校になると、自分の何が悪かったのかと責めてしまったり、適切な相談相手が見つからず一人で不安を抱え込むことが多いのではないでしょうか。
苦しい自分を少しでも解放してあげるためにも、医療の力を借りてみることも検討してみてください。
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大丈夫。
いつも頑張っているあなた。
肩の力を抜いて、一緒に前を向いて歩んでいきましょう。
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