給与の差って、どうしてできるの?
それはね、世の中にとって重要な仕事ほど給料が高いし、努力が足りないから安い給料しかもらえないんだよ…
というのは間違いです。
でも、子供の頃はそう思ってました。
幸せ=お金をたくさん持っている=いっぱい給与をもらっている=偉い、と。
でも実際は、働く人の努力や能力だけでなく、雇用形態や会社の仕組み、仕事の種類によって給与差は生まれます。
今回はその仕組みを、親が子どもにわかりやすく説明できる形で整理してみましょう。
1. 会社員(正社員・アルバイト)
説明:会社に雇われて働く人。正社員は基本的に毎月決まった給与をもらう+ボーナスが支払われることもある。アルバイトやパートは働く時間や日数に応じて給与が支払われる。
- メリット:毎月お金がもらえる、仕事のやり方や時間が決まっている、会社の助けもある
- デメリット:やることが決まっているから自由は少ない、会社のルールに合わせる必要がある
私自身が会社員なので、子供たちには「ママのような働き方だよ」というとイメージしやすいようです。多くの親御さんも同じ境遇の方が多いのではないでしょうか。
2. 会社経営(オーナー・経営者)
説明:自分の会社を作って働く人。儲けが出れば自分の報酬(会社からもらえるお金のこと)が大きくなる一方、失敗するとお金が減ることもある。
- メリット:自分でやりたいことを決められる、うまくいけばたくさんお金がもらえる
- デメリット:失敗するとお金が減ることもある、全部自分で決めなきゃいけない。人を雇うとその人に仕事を与えたり、給与を払う責任もある。
「あ、おじいちゃんのことだ」私の父は会社経営者でしたので、こちらもイメージしやすいようです。もし身近にいなければ、例えばスティーブ・ジョブスなど、有名な会社経営者を例に出すとわかりやすいかもしれません。
3. フリーランス(個人事業主)
説明:会社に雇われず、自分で仕事を受けて報酬を得る人。自由に働けるが、その分仕事を探したり、お金の管理をしたり、やることも増える。
- メリット:働く時間や場所を自分で決められる、得意なことで仕事ができる
- デメリット:お金が毎月決まってもらえるわけじゃない、自分で税金や保険もやらなきゃいけない。仕事をもらえないとお金ももらえない。
たとえば YouTuber。
YouTuberは会社に指示されて動画をつくるわけではなく、自分で企画して動画をアップし、その再生回数や広告でお金を得ます。
「自分の力で収入をつくる」という点で、個人事業主のイメージに近いです。
※ただし、実際のYouTuberは個人事業主として活動している人もいれば、会社に所属している人もいます。あくまでもイメージの例えです。
ゲームで例えると?
働き方の違いを「冒険者のレベルアップゲーム」に例えてみる:
- 会社員(正社員)
レベルは中くらい、装備は標準的。クエストは決まっていて、毎日やることが安定。報酬(給与)は毎月一定+ボーナス。自由度は低めだけど安定して経験値がもらえる。 - フリーランス
レベルは自分で上げる必要がある。クエストの種類も時間も自由に選べる。難しいクエストをクリアすれば報酬は大きいが、簡単なクエストだけだと報酬は少ない。自由度は高いが安定度は低い。 - 会社経営(オーナー)
自分でゲームのマップやルールを作るようなイメージ。高いレベルのクエストに挑戦できるが、失敗すると報酬ゼロどころかペナルティもある。報酬は成功すれば大きいが、責任も非常に大きい。自由度は最大、責任も最大。
まとめ
雇用形態によって、給与の安定さ・自由度・責任の大きさは変わります。
会社員は「安定」、フリーランスは「自由度と自己管理」、会社経営は「自由度と責任」が特徴です。
それぞれにメリット・デメリットがあり、自分の望む生活にはどういう選択肢があるのかを知っておくことが大切です。
働き方の選択肢は一つだけではありません。
会社員として働きながら副業をする人もいれば、起業してから会社を売って別の会社員になる人もいます。
さまざまな「働き方」を知ることで、
ほんとうにさまざまな「生き方」があることを、子供たちに知ってほしいなと思います。
「どうして給与が違うのか」「働き方の特徴は何か」「自分が望むのはどんな働き方か」を、ゲームの例も使いながら楽しく子どもと会話してみてください。

大丈夫。
いつも頑張っているあなた。
肩の力を抜いて、一緒に前を向いて歩んでいきましょう。

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