不登校の子どもと過ごす日々 ― 親の不安とコミュニケーションの工夫
子どもが学校に行けないと、親として心配になることがたくさんあります。
私が一番不安だったのは、子どもが友達や周りの人と関わる機会が減り、コミュニケーションの力が落ちてしまうことでした。家の中に閉じこもりがちになると、言葉数も少なくなり、表情も暗くなってしまうのが心配でした。
同じ悩みを抱える親御さんに、私が試した コミュニケーションのサポート方法 をお伝えします。
コミュニケーション不足をどう支えるか
家族だけだと会話が限られ、子どもも話す機会が少なくなります。学校に通わせなきゃと思っていない私ですが、同世代の子達とのコミュニケションで学べることが多々あることも認識しています。そこで、趣味や体験を通じて自然に会話が生まれる場 を作りました。
1. サッカーで同世代の子たちと交流
不登校になる前から通っているサッカーを続けています。本人の気持ちがのらずレッスンを休むこともありますが、「行きなさい」はぐっと我慢。ただでさえ支出が多くなりがちな不登校生活。行けない日々が続くとレッスンのお金がもったいない…と思うこともありますが、無理して完全に行かなくなるより、時々でも行ってくれるほうがずっといいと考え、無理には行かせていません。
サッカーに行った日は子どもも活き活きしていて、親の私も嬉しくなります。
サッカーがない日は家の中で使えるボールを用意して、なるべくボールに触れる機会を増やしています。やっぱりボールに触れていないと上達しませんし、うまくプレーできなくてつまんないから辞めるとならないようにです。
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2. Minecraftを通じたお友達との交流
マイクラのサーバーを通じて、オンラインで友達と建築や冒険を一緒に楽しむことで、自然に会話ややり取りが生まれます。ゲームを通しての交流なので、プレッシャーなく関わることができます。
幸い、幼稚園時代からのお友達にマイクラ仲間がいたので、楽しく交流が続けられました。身近で見つけられなくてもオンラインゲームスクールのグループレッスンもマイクラ技術の向上もできていいですよね!
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3. 子ども向けイベントに参加する
少人数で参加できるワークショップや趣味の体験イベントに参加すると、子どもは自然に友達や大人と関わる機会が増えます。作業や遊びを通して会話が生まれるので、無理に話させようとしなくてもコミュニケーションが育ちます。
自治体や大学主催のイベント、企業の工場見学は無料もしくは安価なことが多いのでおすすめです。
我が家の参加したものだと、
- カヌー体験
- ラスク工場見学
- オンライン牧場体験
- 廃棄予定の野球グローブを利用した革小物作り
- 苺大福作り
などなど。探すと本当に沢山のイベントが見つかります。
ただし、イベントによっては非常に競争率が高いものもあるので、あまり必死になって親が疲労困憊しないようにしてください。
不登校は終わりがわからない長期戦です。イベント探しに限らず、何事も無理をしないが鉄則です。
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親として学んだこと
- 無理に話をさせようとせず、自然に会話が生まれる環境 を作ることが大切
- 家の中だけでなく、外に出るきっかけを意識して作ることで、子どもの気分も変わる
- 趣味や体験を通じたコミュニケーションは、親子の心の安定を保つのに効果的
まとめ
不登校の子どもとの日々は、親として不安も多いですが、少しずつ工夫して外出や体験を取り入れることで、コミュニケーションの機会を増やすことができます。
もちろん、一番大事にしたいのは何よりも子ども本人の気持ちです。子どもが家にいたいとき、一人で過ごしたいとき、何もせずぼーっと過ごしたいときは本人の気持ちを尊重してあげたいです。無理に親の希望通りに動かそうとすると、親も子も苦しいですよね。
そして同じくらい大事なのが、親自身が楽しめるか?ということだと思います。
毎日お子さんのために自分の心を無理させているのではないでしょうか。これまでもきっと、お子さん第一で緊張した毎日を過ごしている方がほとんどだと思います。
まずは自分が心地いい状態でいる。
親も子も笑顔でいるために、「今はそういうとき」と思って次のチャンスを待ちましょう。
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大丈夫。
いつも頑張っているあなた。
肩の力を抜いて、一緒に前を向いて歩んでいきましょう。