はじめに
我が家では、できるだけお金のことを子どもに隠さないようにしています。
私自身は大人になるまでその価値がどのくらいのものか実感がなく、そのせいで多くの無駄遣いや投資のチャンスを逃す経験もしてきました。
そこで、子どもには早いうちから現実を伝えたいと思ったのがきっかけです。
実は海外の調査でも「家庭内でお金の話をする子どものほうが、金融リテラシーが高い」という結果が出ているそうです。
「お金はタブーではない」と家庭で感じられること自体が、子どもにとって大きな学びになるんだと思います。
この記事は「親子で伸ばす!金融リテラシー」シリーズの第二弾です。
▶ 第一弾はこちら:子どもの無駄遣いをどう防ぐ?親子で学ぶお金の基礎
普段使っているものの値段を伝える
まず心がけているのは、「普段の会話で値段を言うこと」です。
- 「今月の電気代は○○円で先月より安かったよ」
- 「外食せずに家で食事をしたら5,000円浮くから本が5冊買えるよ」
- 「今住んでいる家は○○千万円で買ったのよ」
こういう話をすると、子どもは「え!そんなに高いの!?」とびっくりします。そして意識せず使っているものにもお金がかかっていることに気づきます。
この驚きが、「お金の価値ってこういうものなんだ」と実感するきっかけになっていると感じます。
親の給与を公開する
我が家では給与の金額も話しています。
「1か月働くと○○万円もらえるんだよ」
「1時間働くとだいたい○○円くらい」
といった具合です。
子どもにとっては「働く=収入になる」という仕組みがストンと腑に落ちるようで、
「そんなに長い時間働いているんだ!」と驚いたこともありました。
お金の話だけでなく、「働くことの意味」を伝える良いきっかけにもなっています。
金融資産を見せる
貯金や投資についても、ざっくりですが公開しています。
銀行の残高を見せたり、「投資をすると少しずつ増えることもあるんだよ」と話したり。
全部は言いませんが、
- 「貯金があるから急に病気になっても安心」
- 「投資でお金を働かせることもできる」
という“仕組み”を知ってほしいと思っています。
こうして家庭の資産を少しずつ公開することで、子どもは「貯める」「増やす」という選択肢があることを自然と理解していきます。
注意していること
同時に注意しているのは、
「お金があることが幸せなのではない」
「お金を稼ぐことや貯めることが生きる目的ではない」
「お金は自己実現のための道具なのだ」
ということを、随所で伝えるようにしていることです。
単に数字を見せるだけでなく、「お金をどう使うかが大切なんだよ」という軸を子どもと共有するようにしています。
やってみて感じたこと
お金の話題、特に給与や金融資産を明かすときは勇気がいりました。
でも実際にやってみると、子どもはむしろ楽しそうに聞いてくれますし、「ドラッグストアで買った方が同じものでも安いよ」とお金の使い方まで一緒に考えてくれるようになりました。
「お金はタブーではないんだ」と思えたこと自体が、親子にとってプラスでした。
研究でも「家庭でお金の現実を共有している子どもほど、無駄遣いが減り、将来の計画性が高まる」というデータがあるそうです。
我が家の実感とも重なっていて、「やっぱりこれは意味があることなんだな」と思えます。
まとめ
我が家流ではありますが、家庭のお金をオープンにすることは、子どもの金銭感覚を育てる大切な時間になっています。
大げさに構えなくても、「これいくらだったよ」と伝えるだけでも十分。
親子で一緒に「お金の現実」を共有することが、金融リテラシーの第一歩だと感じています。
金融教育に関する本の中でも特におすすめなのがこちらです。
注意しているのは、お金があることが幸せなのではない、お金を稼ぐことや貯めることが生きる目的ではないということ。
お金は自己実現のための道具なのだという視点を、随所でやさしく伝えてくれる内容です。
子どもにも大人にも響く、お金との向き合い方を考えるきっかけになります。
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📚 親子で伸ばす!金融リテラシー シリーズ
- 第1弾:子どもの無駄遣いをどう防ぐ?親子で学ぶお金の基礎
- 第2弾:家庭の資産を子どもに公開!お金の透明性で育つ力(この記事)

大丈夫。
いつも頑張っているあなた。
肩の力を抜いて、一緒に前を向いて歩んでいきましょう。
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