せっかく海外に行くのだから英語でのコミュニケーションを経験してほしいと思う親御さんは多いと思います。
うちもそうでした。ただ、「挑戦してくれるかな?」「コミュニケーション取れなかったら自信無くしちゃうかな?」——そんなことをぐるぐる考えていました。
でも今回のケアンズ旅行で、そんな心配は完全に吹き飛びました。
英語力より大事なものがある。そのことを子どもたちが身をもって教えてくれた旅でした。
始まりはポケカだった
最初に動いたのは息子(9歳)でした。
ケアンズセントラルの中にあるZING Pop Cultureというお店でポケモンカードを見つけた息子。欲しいけどガラスケースの中に入っていて、店員さんに声をかけないと取り出してもらえない。
「仕方ない。じゃあママが言ってあげるね」
なんて優しい声がけをする私ではありません(笑)
すると、
「行ってくる!」
そう言って、なんと一人でレジへ向かいました!欲しいカードを伝えて、出してもらって、選んで、支払いまで全部自分で。
英語が完璧だったわけじゃないと思います。でも、伝わった。それだけで十分でした。
実はこの前に、別のお店(Target)でポケカを探しているとき、「店員さんに聞いてみたら?」と声をかけたことがありました。そのときは首を縦に振らなくて、無理強いはしませんでした。
そして次に訪れたZING Pop Cultureで、息子は自分から動いた。
促してダメなら待てばいい。やるタイミングは子どもが決める。今回改めてそう思いました。
弟に触発された姉が動き出す
息子の姿を見ていた娘(12歳)が、次は自分でやると言い出しました。
ハンバーガーショップでの注文です。ハンバーガーを2つ注文して、パンの種類を聞かれて、ちゃんと選んで。ここまでは完璧でした。
「サイドメニューも一緒にいかがですか?」
このひと言が聞き取れなくて、私のところに走ってきました。一緒に戻って解決しましたが、その後の支払いと受け取りはまた自分で。
「全部できなくてもいい。わからなかったら助けを呼べばいい。」
これを体で学んだ瞬間だったと思います。
シュノーケリング中の「大丈夫?」
このエピソードが一番じわっときました。
シュノーケリング中、隣にいた外国人の方が少し様子がおかしそうに見えたのか、娘(12歳)が自分から声をかけたんです。
「大丈夫?」
英語で。自分から。
教えたわけじゃないし、誰かに言われたわけでもない。ただ、目の前に困っていそうな人がいて、声をかけた。それだけのことなんですが、海外で、英語で、見知らぬ人に自分から話しかけるってなかなかできることじゃないと思います。
この子、すごいな、と思いました。
母の作戦:やらざるを得ない状況を作る
レストランでの出来事です。
最初の注文は私がしました。でもその後の追加注文、子どもたちにやらせてみようと思って。娘(12歳)は「やる!」と自分から。2つも注文しました。
問題は息子(9歳)。「やりたくない」と言いました。
そこで私、店員さんがお水を注ぎに来てくれた瞬間を狙って一言だけ伝えました。「彼(息子)、何か注文したいみたいです」と。
その瞬間、息子の顔が「は!」となりました(笑)。でも別に嫌がるわけでも、後で怒るわけでもなく、「ああ、注文するのね、僕が」という感じで、指差しながらちゃんと注文していました。
やればできる。そのことを、本人が一番わかったと思います。
キュランダのハプニングで見せた底力
キュランダ観光中、娘(12歳)がホットドッグを注文しようとしたときのこと。
「自分でやる」と一人でカウンターへ。ところが、注文しようとしたものが売り切れでした。
咄嗟に、自分で別のものを注文していました。
誰かに相談するわけでも、戻ってくるわけでも、あきらめるわけでもなく。売り切れという予想外の状況を、自分で切り抜けた。
これは本当にすごかったです。
帰りの空港、娘が一人で完結
旅の最後、帰りの空港でのテイクアウト。
娘(12歳)が「スピナッチフェタロールください」と一人で注文。支払いも受け取りも全部一人でこなしました。
旅の始めと終わりで、明らかに何かが変わっていました。
ちなみに、自分で注文したものの、食べるまでどんな料理かわかってなかったそうです(笑)それでも自分でやってみるって、本当に子供の自発的な「やりたい」の力ってすごいですね。
英語力より「やってみる力」だった
今回の旅を通じて気づいたことがあります。
子どもたちの英語が突然うまくなったわけじゃありません。でも、知らない人に話しかける勇気、わからなくても諦めない粘り強さ、ハプニングを自分で切り抜ける力——そういうものが確実に育った旅でした。
英語は道具に過ぎません。それを使う「勇気」と「行動力」の方がずっと大事だと、子どもたちが教えてくれました。
促してダメなら待てばいい。無理強いしなくてよかったと思っています。やるタイミングは子どもが決める。それを信じて待つのも、親の大事な役割なのかもしれません。
日本にいるとなかなか作れない経験を、ケアンズが与えてくれた気がします。また連れてきてあげたいな、と思っています。
次の記事ではケアンズで感じた異文化体験についてレポートします。お楽しみに!

大丈夫。
いつも頑張っているあなた。
肩の力を抜いて、一緒に前を向いて歩んでいきましょう。

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